”盲目”っていうイメージが先行して音を聴くと、その作品が良かれ悪かれ、何かしらの先入観は植えつけられると思うの。けど、私がこの作品を聴いたときは、このジョージ・シアリングというピアニストの名前すら知らないビギナーの頃だったわ。

あれはそうねえ、馴染みのバーで、3日前に私の事を振った男の愚痴を、いつものように泣きながらグチグチグチグチ言ってた時だったわ。もう店のマスターも、そんな私がウザかったのかも知れないわね笑 その時は丁度、あれはパーカーかしらねえ、ご機嫌なサックスのビバップが流れていたんだけど、

うん、はっきり覚えているわ。このアルバムのタイトル曲でもあるスタンダードナンバー、「マイフェイバリットシングス」が流れたとき、私は言ったの。

「え?何これ」って。

そして、そこから、もう一切愚痴をいうのをやめて、マッカラン12年ロックで唇を洗うように静かにウイスキーを飲みながら、このアルバムのリスニングに徹したわけ。そしたらマスターや周りの友達が、”あらあらこいつついにヘンになった”なんていうんだけど、ええ、関係無かったわ。作品を聴いて脳天をかち割られるような衝撃を受けた事はこれまでも何度もあった。

アートテイタムの超絶技巧、「ピープルタイム」で魅せた、ゲッツの”泣き”、「カインドオブブルー」で聴いた、唯一無二のマイルスの”スタイル”、「ケルン・コンサート」で聴いた、キースの”宇宙”、「肖像」で聴いた、ジャコ・パストリアスの”なんじゃこれわーーーー!!”。。。

けど、言葉もお酒も完全に止まってしまったのは、リリカルで比較的平和なイメージのある1曲目、「マイフェイバリットシングス」ではなく、むしろ2曲目の「エンジェルアイズ」が始まった時ね。もともとすんごい暗い曲なんだけど、このアルバムのそれは、まさに「絶望」よ。聴いた瞬間鳥肌が凄くて、元オトコの事なんか完璧に忘れて、ただただ涙が止まらなかった事を覚えているわ。まあ、バーの皆からは、「まだ泣いてるよ麻里亜~」ってからかわれたけどねW

って、今日はいつもと違うノリで書いてみました。長い前置きねーW

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ジョージシアリングの生い立ち

1919年イギリス生まれ。活動はアメリカで、”クールジャズの第一人者”といわれた人物よ。2011年に惜しまれつつその生涯を遂げたジョージ。ジャズのスタンダードの中で最も有名な曲のひとつ、「バードランドの子守唄」も、彼によって手掛けられた作品よ!

myfa

アルバムタイトル:マイフェイバリットシングス

01.マイ・フェイヴァリット・シングス
02.エンジェル・アイズ
03.イン・ア・カルム
04.ノット・ユー・アゲイン
05.テイキング・ア・チャンス・オン・ラブ
06.レット・ミー
07.サマー・ソング
08.アンナズ・ソング
09.エニーワン・キャン・ホイッスル
10.ムーンレイ
11.アイム・ゲッティング・オブ・ヒア
12.P.S.アイ・ラヴ・ユー
13.イット・アメイジズ・ミー

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